DENONのトーンアーム DA-307にDL-103LCを付けてみた。
「最後にはDL-103に戻る」というのを聞いたことがあるが分かるような気がする。
癖のない安心して聴ける音だ。
このカートリッジはNHKで使うことを目的として開発されたことからも、「聞きやすい」のは当然だろう。
同じDENONのトーンアームDA-307は特殊な構造からいろいろ意見があるが、他にはないスマートなデザインで気に入っている。
当時は何でもかんでも剛性が高いことが「善」であり、重量で何でもかんでも重たくなっていた。
そんな時に、本体とウエイトを「ゴム」と「ワイヤー」で結びグニャグニャにしたので皆が戸惑った。
悪とされていた「振動」を抑え込むために、他の製品が固く、重たくなっていたのだから無理もない。
最も重要とされていた、垂直方法の「軸受け」までもゴムで回りをくるんでいた。
オークションで入手したがネットでの評判通り、垂直方向の軸受けが逝っていた。
エアジョーダンのスニーカーでおなじみの「加水分解」で、軸受けの周りの「ゴム」がボロボロになっていた。
修理に3万円以上かかったが、1978年発売なので40年以上前の製品だから無理もない。
音の方は、おそらく「開発時にDL-103を想定していたのではないか?」、という先入観があるせいかしっくりくる。
このアームは、今はラックスマンのPD-131に取り付けている、以前はSME3009iimpが付いていたが、今SMEはPD-441に付けている。
これはこれで良いのだが、アームのデザインが「アッサリ」しているのでなんだかしっくりこない。
やっぱりPD-131にはSMEが似合う。
アッサリしたデザインのDL-307には癖のあるデザインの「UFO型」のDENONのターンテーブルが似合う。
ついついヤフオクでDP-3000を落札してしまった…。
PD-131の「売り」の、数字が浮かび上がるストロボスコープ。
DENON Museum - Model History - 1985 - DL-103LC