暖かくなってきたので、アンプも衣替え
冷却ファンから生暖かい風がくる、アンプA-2000aから入れ替えた。
このアンプCA-2000は、NORMAL(B級で作動)ではほとんど熱が出ない。
ファンを置いているのは、A級で使うときのため。
A級で聴いていると、このファンから少しひくくらい暖かい風が出てくる。
面白いのは、A級作動時は「無音」の時に一番電力消費が多いらしい。
だからA級で聴きたいときは、あらかじめNORMAL(B級)でしばらく聞いてから切り替えている。
その時に大切なのは、A級とB級の切り替え時には必ず電源を落とす必要がある。
電源を入れたまま切り替えると切り替えスイッチでスパークが起こり接点を痛めるので注意が必要だ。
正直なところ、A級とB級の差はほとんど「気のせい」のレベルだと思う。
ヘッドホンで聴けばもう少し差がはっきりすると思うが、どちらにしてもそんな聴き方をすると耳が「雑音」部分にばかり集中して「音楽」を聴いている気がしない。
このアンプは5年ほど前にヤフオクで「整備済み」のものを手に入れた。
学生時代オーディオショップでいじくり回し、家でカタログを眺めていた憧れのアンプ。
1976年ごろの発売なので43年前の製品だが、驚くほどきれいな状態だ。
何人かの手を経てうちへ来たことと思うが、皆さん大事に扱ってきたことがわかる。
実はこのアンプ、うちへ届いて数時間で「PHONO入力」から雑音が出始めた。
すぐに出品者に連絡すると即座に対応してくれ、YAMAHA自慢の「初段FET」が交換されて戻ってきた。
その時、追加で「スピーカー端子をバナナプラグ対応のものに交換」と「メーターランプ交換」を依頼した。
やはりヤフオクで購入する時は値が張っても「信頼できる」出品者を選ぶことが大事だと思う。
メーターのライトは「エメラルドグリーン」で、このアンプのアピールポイントになっているものだ。
この色にするためにYAMAHAが使った方法は、電球色の「麦球」をブルーのチューブでくるむという方法だった。
LEDのない時代に、なんとか「クール」なイメージを出すための方法だったのだろうが、チューブでくるんでいるせいで熱がこもるためか、結構「球切れ」しやすいらしい。
YAMAHAのこだわりのおかげでメーター照明は「独特な色合い」になっている。
最近では電球を「LED」に交換して「球切れ」を避けている例があるが、LEDのように「鋭く」ない、何とも言えない「淡い」色は捨てがたい。
肝心の音は入れ替える前の A2000aが、今聴いているNS-1000Mの為に企画されたアンプだけに相性がよく、力強い音がしていた。
それと比べると「ヤマハビューティー」とも呼ばれる、あっさりとした音でとても聞きやすく、リラックスして楽しく音楽を楽しむことができる。
デザインは、
- 絹のように細かいヘアラインのフロントパネル
- 色合いは冷たいのに、温かみのある不思議なメーターライト
- YAMAHAの木工技術を生かした家具のような「白木」のボディ
- 「無垢」の丸いアルミを削り出して「細く」仕上げた切り替えノブ
何より、その「たたずまい」は他にはないものを持っているので大事に使っていこうと思う。